事例1027 「石膏ボード、ビス未施工」
片道240KMの往復移動と現場検査で1日終わり。
この時期の高速道路は、各所で工事を行ってます。
いつもより時間に余裕を持たないと、遅刻します。
■(1)今回の事例______________
「石膏ボード、ビス未施工」
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◆写真解説
石膏ボードの耐力壁。留めつけるビスの施工がない。
建物の耐力が大幅に不足する。
(写真は2枚張り部、ボードをめくり1枚目の留めつけを確認)
◆内容説明
防火性能を高めるため2枚張りしている箇所。
2枚目にだけ、ビスを施工している。
1枚目は構造+防火、2枚目は防火の規定どおり、ビスを施工する必要がある。
職人に指示をしなかったことが未施工の原因。
壁を壊してまで、重要な耐力壁を確認するきっかけになったのは、
他にもいろいろ無知だと思えるミスが多かったためである。
◆対策
石膏ボードが構造、防火の役割をしている場合、
工事中にビス間隔のチェックを行う。
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■(2)編集後記
先週末、受講した「定期建築士講習」。
休憩時間を除き、計約6時間、DVDを見て、最後1時間、テスト。
6時間の講習の中に、建築紛争に関する内容もあります。
ただし、時間にして数分の内容のため、
建築士に紛争予防の注意喚起をするには物足りません。
建築士や施工会社だけでなく、注文者側も紛争予防に心がける必要性を
常日頃の業務から感じます。