事例1032 「釘穴からの雨漏り」
沖縄のほうは雨続きのようですが、
東海地方は、いい天気が続いております。
今週末から南のほうへ行く予定があります。
天気予報を見ると、滞在中は全て雨。
傘などの荷物が増えそうです。
■(1)今回の事例______________
「釘穴からの雨漏り」
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◆写真解説
サイディングをめくり、裏側をサーモグラフィーカメラで撮影した画像。
釘穴から水が入っている。金具留めでも釘打ち箇所はある。
下地防水が重要。
◆内容説明
「まさか、そんなところから」と思う個所が、雨漏りの原因になっていることがある。
サイディングが熱膨張などを繰り返すと、釘が浮いてくることがある。
隙間ができると、釘穴から内部へ雨が入る。
小さな穴の場合、小雨程度では入らないため、
雨漏り調査の水かけ試験で、雨漏りを再現できないケースも多い。
外壁のほとんどは、2重防水になっていて、
仕上げ材自体で、雨を100%防ぐ設計ではない。
材の裏側に水が入ると、窓部から漏水しやすい。
窓まわりなど開口部の処理を念入りに行いたい。
◆対策
窓まわりの防水テープなどの施工を確実に行う。
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■(2)編集後記
ロンドンの高層住宅火災。
外壁に施工された断熱材が火災拡大の原因だという説があります。
欧州は寒い国が多く、国によっては、ウレタン系の断熱材のシェアが高い。
燃えやすい材料だったのか、気になります。
日本でも鉄筋コンクリートの外壁に断熱パネルを張る例はあります。
また、住宅では外張り断熱工法があります。
日本で使用されるウレタン系などの断熱材は、燃えにくい加工がされています。