事例1041 「ひび割れからの雨漏り」
台風5号。
進路が外れることを期待していましたが、多くの地域を通りました。
明日、検査に行く方面は、今回の台風の影響で被害が出ているようです。
雨漏り調査の依頼も数本、来ています。
■(1)今回の事例______________
「ひび割れからの雨漏り」
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◆写真解説
基礎のひび割れからの漏水。
基礎立ち上がりのひび割れは、貫通していることが多い。
幅が広いと内部に雨が入る。
◆内容説明
コンクリートは水密性があるが、ひび割れやジャンカなどがあると
そこから雨が入る。マンションなど鉄筋コンクリートの建物は、
ひび割れからの雨漏りに結構、悩まされている。
木造や鉄骨でも基礎はコンクリート。
写真のようにひび割れから水が入る恐れがある。
住宅の基礎の場合、入る水の量は少量で、天気になればすぐに乾くでしょう。
ただし、内部の鉄筋が水、空気にさらされるため、早期に錆びる。
耐久性の問題も大きい。
◆対策
幅0.15mm(諸説あり)を超えると水漏れを起こす。
外部に面するひび割れは、早期補修が必要。
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■(2)編集後記
欠陥住宅でメーカーと話し合い中の依頼者から
「建て替え」が決定したという、うれしい報告がありました。
今年に入り、その他に
建て替え(調停) 1件。
契約解除(任意の話し合い) 1件。
全面やり替え(任意の話し合い) 1件。
なかなか、良い結果が続いています。
その反面、裁判を行っている事案は、勝ったとしても、削られる部分も多い。
これまで多くの紛争に携わってきて、闘い方のデータ、コツがかなり蓄積されてきました。
一生で一番高い買い物で、欠陥をつかみ、苦しい闘いをしてきた人たちの
苦労が報われるよう、今後の業務に生かしていきたいと思います。
また、メーカーが安易に裁判へ逃げることができないような、
被害者救済のシステムつくりも実施したいですね。