事例1042 「アンカーボルトの錆」
今日は昨日と一転、蒸し暑かったです。
久しぶりに汗もたくさんかきました。
明日は、大手メーカーの手抜きを暴く検査。
申し訳ないと一度は言いながら、態度を一転、逃げています。
大きな現場で1日かかりっきりになります。
遅くまで検査する予定で、連絡が取りにくいと思います。
■(1)今回の事例______________
「アンカーボルトの錆」
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◆写真解説
約築50年の家。アンカーボルトが錆びて膨張、コンクリートを割っている。
躯体が基礎に緊結されてなく危険な状態。
◆内容説明
意外ですが、木造のアンカーボルトに関する規定は基準法や告示でうたわれていない。
品質においても、指定建築材料から外れているため、法的な制限を受けない。
役割的には重要な部材であり、建築学会やフラットの仕様書などでは、
きちんと規定が決められている。
今回の例は、錆に対し50年持たなかった。
今現在は長期優良住宅が一般化。
アンカーボルトは交換することができない。家を壊すまで持たせる必要がある。
裁判で品質が疑わしいアンカーボルトの使用を瑕疵だと主張したことがある。
特に違いがあるのがメッキの性能。
耐久性に関わることであるにも関わらず、主張は退けられた。
◆対策
木造住宅で使用する構造金物。
Zマークなどの品質が確かである認定品を使用する。
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■(2)編集後記
単発の検査申し込みがかなり入っております。
新築検査の予定を優先しながら、順番にこなすため、現在の待ちは約2~3週間。
内容と場所によっては早めに予定を組めることもあります。
依頼するかどうか迷っている場合は、予定を押さえることもできません。
検査を急ぐ場合は、早めに検討されることをお勧めします。