事例1056 「梁穴あけ集中」
3連休、全て仕事です。今日は朝8時から現場入り。
また、事務所では、かなり重たい内容の書類を書いております。
現在、新築以外の検査は、予定が入らずお断りしていることが多いです。
この連休で、仕事をある程度片付け、平常に戻す予定です。
■(1)今回の事例______________
「梁穴あけ集中」
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◆写真解説
耐力壁部の梁、電線貫通のための穴が12ヶあいている。
穴は構造の欠点となりやすく、耐力低下は確実である。
◆内容説明
電気配線を通すため、穴を集中してあけた。
ここまで配管が多ければ、設計で配管スペース(パイプシャフト)を設けるべきである。
検査に立ち会った設計者は、自分のミスになるため、
梁にたくさん穴をあけて何が悪いと、開き直った。
もちろん、あとからきちんと補強させました。
◆対策
構造に影響しない範囲の穴あけなら良いが、
その判断は電気屋さんなどでは分からない。
構造設計の担当者含め、穴をあける前に協議が必要。
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■(2)編集後記
先週、大手メーカーの現場を1日で4件まわった。
指摘がゼロと現場もあれば、重大な手抜きがある現場もあった。
その違いは何か考えた。指摘が出ないメーカーは、
・下請けを固定している。他の会社の仕事もさせない。
・第三者検査が入る時は、社内検査をより厳重に行う。
この2点が大きいと思う。
依頼先を選ぶときは、施工体制を調べてみるのも良いですね。