事例1065 「耐力壁下に梁がない」
今日は水曜日。
不動産、住宅関係は休みが多い曜日。
今日から休みの会社が多いためか、業者からの連絡が少ないです。
■(1)今回の事例______________
「耐力壁下に梁がない」
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◆写真解説
2階の耐力壁下に梁がない。耐力壁としての役割を果たさない。
1階天井裏からの写真。
◆内容説明
1階耐力壁直下に基礎梁がないケースも、たまにあるが、2階のケースは初めて見た。
構造計画の図面を作成せず、大工が自分の頭の中だけで構造を考えたことが原因。
2階建てまでは、木構造の図面はプレカット工場に書かせることがほとんど。
大工の手加工の場合でも、普通、手書きの図面くらいはある。
床合板だけでは耐力不足。筋交いが受ける力に耐えられない。
◆対策
構造検査を厳密に行う。
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■(2)編集後記
工事の途中から検査会社を変えたいと依頼があった。
理由を聞くと、業者ともめ出し、業者側の弁護士が出てきたら、これ以上関われないと逃げたそうです。
検査をする立場は、相手にとって嫌なこともはっきり言わないといけません。
弁護士をビビるくらいなら、この仕事をやらなければよいと思います。
このようなことは、以前から何度かあります。