事例1082 「ビス間隔が遠い」
昔、勤めていたハウスメーカーでは、集合住宅の部署に居ました。
どうしても移動が多い3月に完成が集中するため、
昔から3月は忙しいイメージしかありません。
検査の仕事も、1年で3月が一番忙しいため、
4月になると少しホッとします。
■(1)今回の事例______________
「ビス間隔が遠い」
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◆写真解説
耐力壁石膏ボードのビス間隔。規定100mmのところ150mmで施工。
耐力不足。緑のテープはビスの位置(磁石で確認)
◆内容説明
ビスが少なければ、その分耐力が落ちる。
石膏ボードで耐力を取るのは、主に2×4住宅。
窓などの開口がない壁は、耐力壁としているケースが多い。
石膏ボードは、合板などに比べると、耐力は小さいが、
数が多いため、ビスの不備があると、かなりの耐力減となる。
在来工法になれた大工さんが施工すると間違いが起きやすい。
最近、裁判で和解案が出た事件は、このビス間隔不備を認めてもらいました。
その一方で、同じ裁判所で審議している別の事件では、
認められない雰囲気になっています。
もちろん、裁判官、専門委員は同じでありません。
同じ内容の瑕疵でも、判断が真逆になることも珍しくありません。
事前の予想が難しいのは、こういった理由があります。
◆対策
クロスを貼る前にチェックする。
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■(2)編集後記
ドローンについて、少し調べてみました。
住宅の調査で使おうとすると、墜落のリスクを考え、小型が良い。
小型の一番のデメリットは、飛行時間がかなり短い。
電池が軽い分、仕方がないです。
飛行時間が飛躍的に長くなれば、実用化が進むと見ています。
電池以外にも、今時点でいろいろ問題がありますが、
将来的には解消されていくと思います。