偽建築士
ほとんどの建築会社は、自社で設計事務所登録をしているにも関わらず、
確認申請や構造計算は、外注に出している。
その外注先は、スタッフ全員が建築士の免許を持っている訳ではない。
図面のCAD化や構造計算は、無資格のアルバイトが入力している会社が多いと思う。
裁判の証拠で構造計算を外注に依頼することがある。
入力はアルバイトが行うため、指示は分かりやすくお願いしますと言われたことがある。
値段を安くするため、請ける側も、アルバイトなどに頼る。
今朝の新聞で読んだ、ニセ建築士が神奈川県に実在する二級建築士や設計事務所の
名をかたって戸建て住宅などの設計業務を手掛けていたという記事。
これについては、建築士が全く関わっていないのは確か。
だが、下請けの設計時事務所でも、建築士のチェックがされていなければ問題は同じである。
建築士が設計していれば、構造審査を省略できるという確認申請のシステム※をかえれば
このような事件による不安は無くなります。
※木造戸建て住宅など一定以下の規模の建物で、建築士が設計したものであれば、
建築確認の審査項目を一部省略できる特例。何度か廃止の声も上がるが、業界の反対でそのまま。