海外現場の重大な懸念事項
現地の鉄筋施工で、一番まずいのは、柱の帯筋。フックが90度。
難しい説明は省略しますが、主筋(縦に入っている鉄筋)に大きな力がかかりはらんだ際、
90度だと開きやすい。日本では135度に曲げる。
大地震が来ないという前提で、建物が造られている。
柱も細いし、鉄筋の組み方も疑問だらけ。
ここが重要だというところに鉄筋が少なく、どうでもいい箇所に鉄筋が多く入っていたりする。
これではダメだと説明しても、これが標準だと言われてしまう。
また、どこの現場でも同様な施工がされている。
あとから調べると、大地震が来ない国ではない。
近年、急激に高層のコンドミニアムが増えている。
都市部に大きな地震が来たら、被害は相当なものになるのは確実でしょう。
日本は大きな地震が来るごとに、基準が見直されてきた。
同じようなことを繰り返すと思われる。
このまま、放置をするのか。
日本のやり方を無理やり押し付ける気はありませんが、
何らか改善できる方法を実行しようと思います。
「日本は人口が減る、これからの不動産投資は海外だ」
という広告を最近よく目にする。
現地事情を知らなくても、お金さえ出せば、簡単に買えてしまう。
(外国人に対し土地を買うことは認めていない国が大半。
コンドミニアムは例外で、日本のマンション同様な買い方ができる)
2年ほど前にも、この国を訪れている。
現地の人で、コンドミニアムは大きな地震が来たら倒壊する。
低層の家を買うと言っていた人がいた。