事例1106 「シーリング切れ、補修の不備」
また、暑い日が続いています。
一時ほどは気温は上がりませんが、湿度が高く体感的には暑く感じます。
暑すぎるため、早く夏が終わらないかと思っている人も多いのではないでしょうか。
■(1)今回の事例______________
「シーリング切れ、補修の不備」
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◆写真解説
外壁のシーリング切れ。1年目で切れ、補修をしたが、またすぐに切れた。
鉄骨造のALC壁。シーリングが切れると即雨漏りにつながる。
◆内容説明
シーリングが切れた場合、補修を安く済ませようとすると
上からシーリングを塗る。
上塗りは薄いため、すぐに切れやすい。
本来、打ち替えすべきでした。
切れ、補修を何度か繰り返すたび、10年の雨漏り保証期間が過ぎ、業者に逃げられた。
その後、私に依頼があり、原因は施工不良である証拠を突き付け、
さらに強く圧力をかけて、修理の約束を取りつけました。
今週、ニュースになっていたマンションの外壁タイルの落下も同じ。
大半が経年劣化と理由を付けて逃げ、補修費用は住民の負担となる。
マンションの外壁タイルに関しては、施工方法を
根本的に変えないと、落下問題は無くならない。
◆対策
シーリングが切れた際の補修は、打ち替えをする。
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■(2)編集後記
一部のメーカーでは、強制的に職人さんにスマホを持たせ、
撮った写真をサーバーにアップさせている。
また、図面などもサーバーから引っ張る会社も増えている。
いろいろ改善されている話は聞きますが、実際に現場監督さんなどと
接していると、あまり変化を感じません。
今の時代、良いシステムがたくさんあるのに
昔ながらのやり方で仕事している方が大半。
この前、電話で話をしていた監督は、深夜まで仕事をしていることを
自慢していましたが、それは時代遅れです。
おそらく、電卓で計算をし、面積などを手で拾っているのでしょう。