プレハブメーカーの断熱性能
本日、ある大手鉄骨メーカーの完成検査に行ってきました。
気密施工は抜けているし、断熱材の施工も雑。
(高気密でないことは図面に表示されているので図面どおりの施工)
1階の天井点検口や巾木下からは風が出てきて、暖房を付けないと寒い家。
このメーカーだけでなく、鉄骨系プレハブメーカーの省エネ化が遅れている。
設計仕様上では、最低限の基準を満たしているが、
省エネに特化している工務店や、大手でも木造系のメーカーに比べれば低い。
大手でも木造系は、省エネ化が進んでいることを見ると、
工業化住宅+鉄骨というのが弱みになっていると思われる。
商品をモデルチェンジし、大臣認定を取り直すのに
高額な費用がかかる。そのためモデルチェンジできないのかもしれない。
未だに30年くらい前の型を使い続けているメーカーもある。
住宅だけで儲かっているメーカーは少なく、
商品開発にお金を掛けられないのが実情でしょう。
そんな中、1社だけ大幅なモデルチェンジしているメーカーがある。
断熱仕様は他社に差をつけ、気密性能も何件か気密測定を実施したところ悪くない。
今後、省エネ性能はさらに進化していくと予想しています。
大幅なモデルチェンジを行わないと、鉄骨系メーカーは取り残されていくでしょう。