事例1146 「防火施工の不備」
明日から3連休。
明日は車での長距離移動。行楽シーズンではないので
道が混まなければ良いですが。
■(1)今回の事例______________
「防火施工の不備」
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◆写真解説
ユニットバスの天井点検口をあけた写真。
省令準耐火構造仕様の家、本来は石膏ボードで覆う。
2階床や壁下地が見えてはいけない。
◆内容説明
省令準耐火構造仕様の家であるにも関わらず、
その施工が一切ない事が入居後の検査で判明。
図面に記載があっても、施工者が理解していないのが原因。
省令準耐火構造は基準法からの規定ではなく、任意に選択できる仕様。
家の防火性能が高くなり、火災保険が安くなる。
昔に比べ、指摘率は減りましたが、
未だミスを見つける確率は高いです。
◆対策
基本的な設計、施工仕様は木造住宅工事仕様書に記載がある。
仕様書は、amazonでも購入できるので、仕様を頭に入れ、確認する。
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■(2)編集後記
昔お世話になった知人の依頼で、着手前に小さなトラブルになっている事案の相談を受けた。
設計図書を確認すると、そのまま施工しなくて良かったという印象を持った。
その後の進め方もアドバイス。それで終わるかと思っていたら、
知人から、設計事務所と契約解除するので、設計監理を引き継いで欲しいと言われた。
10年以上、検査業務だけを行ってきました。
途中何度か、設計依頼がありましたが、全てお断り。今後もそのつもりでした。
3回ほど、お断りしましたが、簡単に引き下がる相手ではない。
最終的に根負けして、関わることになりました。
ただでさえ休みなくスケジュールが埋まる状態なので、
プロデューサー的な立ち位置で関わる予定。
まずは、図面の問題点や店舗部分、外観デザインの見直しを進めます。
お店なので完成した際には、どんな建物なのか、見ることも可能です。
完成は来春の予定です。
それにしても、当初の設計図は問題だらけ。
最新の建築技術をわかってない人が設計した印象を持ちました。
建築の技術や材料は、どんどん進化しています。
勉強したり、他所のやっていることを知らないと、
知識が古いままです。