事例1164 「配管が梁を貫通」
現場は昨日まで。
今日は事務所で裁判の意見書作成。
相手側は無茶苦茶なことを主張しています。
本心でないことは承知していますが、反論しておかないといけません。
裁判のこういうところは、時間とお金の無駄と常々、感じてます。
■(1)今回の事例______________
「配管が梁を貫通」
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◆写真解説
2階床梁を配管が貫通。
スパン中央に大きな穴、構造的な欠点となる。
◆内容説明
木造住宅において、設計時に設備を計画していないことが多い。
そのため2階の配管類は、通る位置によっては、天井が下がるなどの
影響が出ることもある。
今回の写真も、設備業者が勝手に配管したと思われる。
設備で径が大きいのは、換気ダクトと排水管。
これらについては、基本、構造を傷めず施工する。
◆対策
梁に穴をあける以外の方法を考える。
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■(2)編集後記
来年度以降の住宅業界。
専門機関などの予想では、注文住宅の着工数は、しばらく横ばい。
この状況でも、メーカーや工務店は、数を伸ばしたいところがほとんどで
業者間の競争はますます激化していくと思います。
特に着工数の落ち込みが少ない都市部での激化が予想されます。
買う方にとっては、良い条件に見えますが、弊害も伴います。
今現在も、弊害の実例をいくつか、目の当たりにしています。
依頼する会社がどんな状況に置かれているのか、
気にして、確かめるのも重要だと思います。