瑕疵検査時の目の付け所
今週末は1日おきに計3件の欠陥検査予定を入れております。
今週予定の現場ではありませんが、あるハウスメーカーから
欠陥検査のチェックシートはあるかと問い合わせがありました。
だいたいこういう質問をしてくる方は、
決まり切った検査しかしていないか、検査の経験がない人です。
同じ仕様の家を、繰り返し検査に行くなら必要だと思いますが、
依頼がある家は構造や仕様がいろいろで、チェックシートを頼りに
検査をすれば、反対にチェック漏れが多くなります。
事実、瑕疵保険会社等の検査は、チェックシートに記載がないものは
スルーされています。
欠陥検査の時は朝、現場へ伺い、図面を見ながら
不具合がありそうな箇所を予想。
午前中にある程度現場を把握し、昼休みに午後からの計画を立て、
検査完了時、図面をもう一度見直し、落としがないか確認します。
20年も検査を行っていれば、過去の膨大な事例から、
間違いが出やすい箇所の予見は容易にできます。
現場を見て、不具合箇所が出やすい箇所を予見できるかが、
瑕疵検査の重要なポイントだと思います。
新築検査でもチェックシートだけに頼らず、
その家におけるミスが出やすい箇所を予見し、
そこを重点的に見るようにしております。