事例1221 「エコキュートの基礎の厚さ不足」
私が建築関係者であるためか、
ある大手企業が運営する「業者選び方講座」の広告が
数日前から良く表示されます。
素人の方には、参考になる話も多いと思いますが、
なぜ無料なのか、開催の目的は何かを考えれば、
丸投げは危険であり、利用の仕方も変わってくると思います。
■(1)今回の事例_____________
「エコキュートの基礎の厚さ不足」
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◆写真解説
エコキュートの基礎。
厚さ150mm以上必要なところ、100mmしかない。
満水時の重さに耐えられない恐れあり。
◆内容説明
メーカーの施工マニュアルでは最低厚さ150mm。
施工マニュアルを見ずに施工したことが原因だと思われる。
建物本体でないため、軽視されやすい部分。
ただし、満水時は相当な重さがあり、転倒すれば危険。
重量物を支え、アンカーを打ちこむ基礎は重要な部分。
アンカーボルトの種類などは、告示に記載がある。
◆対策
完成してから指摘をすると、修理が大掛かりになる。
図面に基礎の厚さを記載する。施工前に指示を出す。
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■(2)編集後記
先週、雨漏り検査に行った現場。
雨漏りが発覚したのは、築5年経過してから。
壁を開けると、柱脚が全て腐朽していました。
発見を遅らせた原因が「ウレタン吹付の断熱材」
雨水を溜め込み、内装などへ不具合が出るのを遅らせる。
また、木部へ水分を供給し続けるため、腐朽を促進させる。
ウレタン吹付以外に、別張り気密シート施工も
雨漏りの発見を遅らせるケースがあります。
省エネ化が進む中で、いかに雨漏りさせない、
早期に雨漏りを発見するかが重要になってきます。