事例1223 「土台芯まで腐朽」
本日検査に伺った家。工事中に相当床を濡らしたようでしたが
床下でカビの発生などはありませんでした。
本日、湿度は高くなく、床下結露や夏型結露が出てくるのは
来週くらいからだと予想をしております。
■(1)今回の事例_____________
「土台の芯まで腐朽」
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◆写真解説
雨漏りによる土台の腐朽。
ハウスメーカーの対応が悪く、弊社が壁を開けて確認したところ、
全て腐朽していた。構造材の腐朽は安全性にも影響する。
◆内容説明
室内の壁に黒ずみが出て、壁との取り合い部の床も濡れるようになった。
ハウスメーカーに伝えるものの、特に原因を調べようとせず数年が経過。
写真は、外壁の下を開けたもの。
土台以外に耐力壁のパネルなども木材も腐朽。
壁内は大量のカビが発生していた。
雨漏りの発見が遅れた要因は、
室内側の防湿シートと合板の施工。
屋内外に施工されている合板が水や湿気を吸い、
防湿シートが室内側への湿気の移動を阻止。
異変に気付いたときには、躯体の腐朽がかなり進んでいた。
◆対策
工法、使用材料によっては、雨漏りの発見が遅い。
少しの異変に対しても、不具合を疑ってみる。
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■(2)編集後記
今月から来月にかけて、新築検査の基礎配筋検査が多くなります。
着工が集中するのは、たまたまなのか
業界全体の傾向か分かりませんが、
例年より、新築検査の着手や完成のタイミングが
偏っている印象があります。