ブラックボックス
ある大手ハウスメーカーの構造設計ミスの解明に苦労しております。
障害になっているのは「型式適合認定」。
1棟ごとに構造検査する必要がなく、確認申請が容易になるシステム。
認定の内容は、メーカーに資料開示をしてもらわない限り分からず、
おかしいだろうと思う設計がされていても、
部外者の私が根拠を示すことができません。
先日、伺った現場は、木造3階で「型式適合認定」を採用。
工事中に構造の設計変更をしており、その理由を開示してくれません。
おそらく、間違った構造計画をして、途中で気づき変更。
このケースでも、間違っているかどうかは、そこの会社しか気づけない。
確認検査機関も、認定内容を知りません。
設計する側からすれば、非常に便利なシステムですが、
ブラックボックス化されているのは、どうかと思います。
自社商品のノウハウが詰まっているため、開示が難しいかもしれませんが、
外部のチェック機能が一切働かないシステムの改善は、必要だと思います。