事例1233 「天井に大量の水滴」
この前、名神集中工事をしていたと思ったら
今度は東名集中工事を行っています。
今までは2週間だった期間が、今回は3週間。
高速道路を使う頻度が高いため、結構、影響を受けます。
本当に必要で工事をやっているのか、いつも疑問に思います。
■(1)今回の事例_____________
「天井に大量の水滴」
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◆写真解説
天井に大量の水滴が付着。外壁通気層内の湿気た空気が
エアコンスリーブから室内へ流入し、天井面で結露した。
◆内容説明
沖縄に良く呼ばれるなど、結露検査を数多く手がけていますが、
ここまでの大量の水滴は過去最高の量です。
季節は夏。最初は天井面が何らかの原因で冷えていると思いました。
ところが詳しく調べてみると、エアコンスリーブから50℃、湿度100%の
空気が流入していた。
天井表面の温度が30℃でも、結露が発生する条件です。
ここまで湿気た空気が出てきているのは、
外壁通気層の上部に出口がなく、湿気や熱が溜まるからです。
エアコンスリーブ自体の気密性も悪く、
室内へ外壁通気の空気が流入している。
◆対策
外壁上部に通気層の出口を設ける。
エアコンスリーブの両端は、きちんと塞ぐ。
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■(2)編集後記
春から初夏にかけて行った欠陥住宅検査。
業者の回答が決まりだしています。
裁判になるものも、いくつかありますが、買い戻し、建て替え、
仕上げを内外部全撤去し、やり替え等の決定も出ています。
欠陥検査は、現場検査と書類作成、その後、裁判になれば
サポートが大変で、楽な仕事ではありません。
それでも、上手く解決できる現場があるので、続けられると思います。