事例1235 「擁壁崩壊」
住宅に関する情報を、毎日チェックしています。
最近、壁内結露に関する内容がいろいろ出てました。
違うでしょという内容も多く、特に夏型結露は
多くの業者が理解できていません。
建材の組み合わせが多数あるので、一概に整理、判断するのは
難しいですが、図面チェックなどで○✖が容易に付けれるように
していきたいと思います。
■(1)今回の事例_____________
「擁壁崩壊」
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◆写真解説
大雨で擁壁が崩壊。人への被害は無かったものの、下の建物が一部損傷した。
現場を調べたところ、自然災害ではなく、違法造成と手抜き工事が原因である
ことが判明した。
◆内容説明
詳細を説明するには、1枚の写真だけでは難しいため
簡単に説明をいたします。
約7Mの高低差がある土地。
猛烈な大雨が降った日の夜。擁壁が崩壊した。
当初、大雨が原因で崩壊したと思いましたが、
現地を確認したところ、杜撰で違法な施工が行われていた。
年数が経過しているため、施工者へ責任を負わせることは
難しいと思いますが、人の命を奪いかねない事故。
造成時、でたらめな工事をチェックする機能が働いていなかったようです。
◆対策
違法行為、手抜きは建物だけではありません。
最近は、雨の降り方が異常。
事故が起きないためにも、造成工事の監理を強化する。
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■(2)編集後記
最近の傾向として、ネットで調べたことを信じ、
プロの意見を聞かない、又は、疑う人が増えているように思います。
医者の知人と雑談した時にも、
同じような事を感じていると言ってました。
私は定期的に歯医者などに通いますが、
不安な治療を提案されても、全て先生にお任せしています。
家の場合でも軽微な問題以外、あれこれ自分で思い悩み調べるより、
プロに任せることをお勧めします。
(もちろん、いい加減なプロに頼んではいけませんが)