事例1243 「土台、大引きの大きな割れ」

今月は、週一のペースで欠陥検査を行っています。
今までの3回は全て県外、そのうち2回は飛行機移動。
移動や書類作成で忙しくしております。

現在も欠陥検査の問い合わせ、依頼が多く、
来月もこのペースが続くと思います。

 

■(1)今回の事例_____________

「土台、大引きの大きな割れ」
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木材ひび割れ

◆写真解説

土台、大引きの大きなひび割れ。
ひび割れによる断面寸法のばらつきが大きく、
床の水平精度が悪くなっている。

 

◆内容説明

完成後数年経過したあとに検査に入ったため、
もともとこの状態の材料を納入したのか
あとから割れたのかは断定できません。

しかしながら、床下の湿気がひどかったようで、
未乾燥材を入れてあとから大きく割れた可能性が高い。

木材はひび割れても、強度的に影響が無いケースがほとんど。
とはいえ、ここまで大きく割れると、寸法が広がり
床の仕上げ精度などに影響が出る。

床の水平を測定した結果は、良くありませんでした。

 

◆対策

今の時代、柱や梁に未乾燥材を使っている現場を
見かけないですが、屋根部や床部等は、未乾燥材を
使用している現場がある。

無垢材を使用する場合、乾燥材を使うか確認する。
(集成材は乾燥しています)

 

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■(2)編集後記

昨年検査に行った家。
和解の報告を頂きました。

和解なので、ある程度、妥協した内容もありますが
1件落着です。

相手業者は、基準などを無視して、好き勝手に
家を造っている印象。

趣味の延長で仕事するのは良いことだと思いますが、
ルールだけはきちんと守っていただきたいと思います。

 

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