事例1266 「ほぼ全て、床タイルが剥離」
今回の台風、途中から速度が上がったため、
台風の影響による出張の変更はありませんでした。
予定が空けば、書類作成の仕事が進みますが、
どこかでスケジュールがきつくなります。
■(1)今回の事例_____________
「ほぼ全て、床タイルが剥離」
______________________
◆写真解説
床タイルが剥離し、業者がタイルを撤去。
その後、修理が中断し、下地のまま放置されている。
◆内容説明
RC造の家、施工不良で入居後からタイルが浮き、
最終的には全て浮いた。
浮くことで、段差が出来て、足を怪我する、タイルが
割れるなどの影響あり。
モルタルで貼りつけた場合、壁でも床でもタイルは
剥がれる事例が多い。今回も剥がれた面を見ると、
施工不良が疑われる。
木下地では、接着剤で貼りつけるため、剥離の可能性
は低い。
RC下地でも接着剤で貼るケースが増えています。
◆対策
完成時や初期の定期点検時にタイルの浮きのチェック
をする。
===========================
■(2)編集後記
夏場の家に発生するカビ問題。
件数が多い割に、被害者以外、騒がれていません。
裁判所を含め、一般的にはシロアリ被害のような考えで、
設計や施工者の注意で100%防ぎきれるものではなく、
発生した場合は、程度に関係なく、自己対応。
今年もかなりの数のカビ被害情報が寄せられています。
今後、気象変動や家の気密化が進むと、被害は今より
増加していくと思います。
誤った計画により、カビが発生しているものは、告示
などである程度の規定を決めれば、被害は減らせると
思います。しかしながら、国が動くには、シックハウス
のような社会問題にならないと無理です。
マンションのケースで一度に百人単位で被害者が出れば
注目を受けますが、戸建ての場合は、集団被害は出にくい
ので注目されにくい。
集団被害が出ない=規格住宅を大量に供給している大手
では被害が少ないということです。