耐震等級3
トルコ地震の被害状況を、昨日TVで見ました。
想像していたより、建物がひどく崩壊しています。
倒壊の原因は、おおよそ予想が付きますが、詳し
い情報を拾っていきたいと思います。
日本の住宅においては最近、SNS等の影響で、
耐震等級3の仕様が増えています。
等級3は最高等級。同じ等級3でもぎりぎりの家
、5割増し強い家など、耐力に幅があります。
大手メーカーは、耐震等級3が標準仕様になって
いる会社が多いですが、大半は、ぎりぎりで設計
されています。(何社か、計算書の結果を確認し
てます)
別の言い方をすれば「経済設計」。売値、原価を
抑えるため、そのようなシステムになっている
ようです。
ぎりぎりの設計は、構造部材の耐力が机上の数値
より劣る場合や施工不良、計算や構造図と現場の
不整合等による耐力低下をカバーできません。
(実質、耐震等級3の性能がない懸念があります)
1,2割くらいの安全率を見込むべきだと思います
が、そのような考えはないようです。
既存住宅の耐震改修工事計画では、どのくらいまで
耐震性を上げるか、数字で示すことが多いです。
(基準の3割増しなど)
安全率を上げるほど、コストがかかりますが、選択
ができるので、建築主も納得できます。新築におい
ても、建築主が構造耐力の安全率を選択できると良
いですね。