事例1291 「梁の大きな穴あけ」
商品欠陥があるのに、欠陥はないと言い切っている
ある大手ハウスメーカー。
問題があると認めてしまうと、過去さかのぼって
責任追及され、膨大な損害が生じるので、必死で
抵抗しています。
■(1)今回の事例_____________
「梁の大きな穴あけ」
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◆写真解説
排水管の行き場がなく、職人の判断で梁に穴をあけて
配管を通した。大きな欠損で構造的に影響がある。
◆内容説明
配管計画を図面に落とせばよいが、木造住宅の場合、
現場、職人任せにしている例が多い。
本来は、構造材に穴をあけたり、切り欠く場合は、
監理者に相談すべきですが、
仕事が手待ちになるため、職人の判断で施工する
例が多い。
職人もダメだと分かっていても、仕上がれば、
見えなくなるため、リスクが低いと考えがちです。
電線など、径が小さいものは影響が少ないが、排水管
レベルになると構造的な影響が出ます。
◆対策
設備施工計画の図面を作成する。
職人だけの判断で、構造材の穴あけ、切り欠きを
させない。
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■(2)編集後記
過去、6月は雨量が少なく、梅雨の後半の7月に大雨
が降るパターンが多かったように思います。
今年は6月2日に大雨が降り。その後も雨の日が多か
ったです。今週末からはまた、天気が悪く、7月も
例年どおり雨が降ると、かなりの総雨量になります。
昔は水不足の年が度々ありましたが、最近は聞かなく
なりました。
カビ発生のシーズンに入りました。
工事中の木材等の濡れには注意しましょう。