事例1293 「壁に発生したカビの原因」
カビ発生のピークの時期に入りました。
今から被害が増え、今年も9月末くらいから
原因調査で忙しくなると予想しております。
■(1)今回の事例_____________
「壁に発生したカビの原因」
______________________
◆写真解説
壁のクロスにカビが発生。
原因を特定するため壁を開口したところ、断熱材
の施工に不備があった。
隙間に小さな材料を詰め込み、防湿材が連続して
いない。
◆内容説明
室内壁の表面にカビが生えるのは、主に夏場。
壁内の水蒸気を石膏ボードが吸い、室内の冷えた
空気に触れて結露することでカビが繁殖します。
この現場の断熱材はグラスウール。
付属の防湿材(ビニール)は壁内からの水蒸気を
止める役割をしていますが、継目などに隙間が
あると、水蒸気の移動を止められない。
◆対策
石膏ボードを張る前に断熱材の検査を行う。
=======================
■(2)編集後記
ちょっとした不具合で呼ばれることが増えてます。
修理がさほど大変でなければ、普通、業者が対応し
ますが、最近は逃げられるケースが増えています。
ある大手ハウスメーカーは、費用削減のため
アフターサービス費用を削り出しました。
資材の値上げなどで利益が減っているため、こう
いった費用を削っているようです。