事例1317「不同沈下が原因で発生したひび割れ」
建築中の高層マンションで、コンクリート強度不足
の懸念から工事が中断したというニュース。
工事の進行状況は1,2階を施工している途中。
完成入居後であれば、公表せず、隠ぺいしていた
と思います。
🔳1 今回の事例____________
「不同沈下が原因で発生したひび割れ」
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◆写真解説
不同沈下が原因で発生した基礎のひび割れ。
傾斜角が急になる境で、幅の広いひびが入って
いた。
◆内容説明
建物が不同沈下した場合、傾斜角が急になる境で
ひび割れが発生しやすい。
本件のケースでは、建物の東側半分だけが傾斜。
最大20mm弱の傾斜でも、ベタ基礎の耐力で
耐えられず、立ち上がりとスラブにひび割れが
発生した。
写真のひび割れの状態は、収縮ひび割れと同じため
ひび割れを見れば、構造的な影響があるのではない
かと心配するケースが多い。
◆対策
不同沈下対策は、地盤調査結果を甘い方へ判断
しない。
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🔳2 編集後記
日経アーキテクチュアの最終原稿のチェックを
今朝終えました。
これから半年間にわたり、記事を書いていきます。
記事で取り上げる結露、カビ被害は理解が難しく
裁判官からも原因について、何度も質問が来ます。
大手ハウスメーカーにおいても、理解できてない
会社がほとんどで、多くの方に記事を読んで
頂きたいと思います。