事例1339「屋根断熱材厚み不足」
先月末、RCレーダーのスイッチが入らなくなり、
その現場では鉄筋探査ができませんでした。
修理に出して、いつ戻るか分からなかったため、
今週までの欠陥検査は全て先送りさせていただき
ました。
その関係で、1月はすでに欠陥住宅検査の予定が
一杯です。
それにしましてもヒューズ1つで、高額な修理
代がかかりました。高額な検査機材は、修理費用
も高いです。
🔳1 今回の事例____________
「屋根断熱材厚み不足」
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◆写真解説
屋根断熱材の厚さ。設計200mmに対し、写真は
120mm。断熱施工業者の手抜き工事。
◆内容説明
昔よりは減りましたが、たまに断熱材の厚さを
ごまかされている現場があります。
壁は柱からの引っ込みで、寸法がわかるので、
手を抜くなら、屋根しかありません。
職人にとって、手抜きの目的は施工時間短縮だと
思います。
◆対策
断熱材施工後に厚みを測る。
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🔳2 編集後記
このところ、工事中の検査でフローリングの施工
不備を続けて指摘しました。
フローリングの検査に行っているのではなく、
構造検査の際、施工不良が目に入りました。
施工不良とはボンドの量、ボンド施工位置、釘の
長さの不備。判定基準は施工マニュアルです。
ボンドが少ない、釘が短い場合は、床なりの原因と
なります。
ある程度貼ったフローリングをやり替えさせた
ため、大工さんは気分が悪かったと思いますが、
あとあと、全体に床なりすれば、引っ越しての
修理になります。支障が出そうなものは、遠慮なし
に指摘にあげるように心がけています。