事例645『木製サッシの結露』
こんにちは住宅検査カノムの長井です。
今日の日経新聞夕刊の一面は
「建設費上昇 影響広がる」
鉄筋、型枠合板などはこの1年で約30%も
上がっているようです。
一部、資材も不足しているようですし
全般に価格が高騰傾向です。
■(1)今回の事例_________
「木製サッシの結露」
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◆写真解説
結露に強いはずの木製サッシの結露。
室内の多湿が原因。
木枠が濡れるため、カビの発生、枠の腐朽が起きている。
◆内容説明
この家は、高断熱、高気密仕様の家。
さらに室内の湿度が70~90%になる家。
輸入製のサッシは、国産のアルミサッシに比べると、
断熱性能は高く本来、結露は起きない。
ただ、室内の水蒸気量が多ければ、
断熱性能が高いサッシも結露が起きます。
◆対策
高気密、高断熱の家で
サッシの結露に悩まされている方が多い。
設計時に、換気の種類を含め結露対策を考える。
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■(2)編集後記
欠陥住宅訴訟の立証は、費用がかさみます。
非破壊試験を行うと何十万単位の金額になります。
場合によっては検査する費用で、その瑕疵を直せるくらいの
金額になることもあります。
何だか無駄なような気がしますが、
やらないと、裁判で負けてしまう可能性が高い。
当事者にとっては、非常に複雑です。
今も数件、立証の依頼を抱えています。
お金をかけても、いい結果が出ないこともあるため
私も複雑な気持ちで仕事しています。