事例653『梁の穴あけ』
こんにちは住宅検査カノムの長井です。
次から次へと新たな問題が舞い込んできます。
最近は、大きな問題はないのに、もめている事例も
増えているような気がします。
そんな事例に限って、落としどころが難しいです。
■(1)今回の事例________
「梁の穴あけ」
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◆写真解説
2×4の梁の中央部。
排水管を通すためにあけた穴が下すぎるため、
耐力に支障が出る。
◆内容説明
建築基準法施行令第四十四条
はり、けたその他の横架材には、その中央部附近の
下側に耐力上支障のある欠込みをしてはならない。
とある。また下から5CM以内に穴あけしてはいけない
という基準もある。
この箇所の切欠きなどは、構造的な弱点となります。
天井を下げられず、仕方なしに
梁に穴をあけてしまったようです。
◆対策
給排水経路をあらかじめ考えているのは
大手ハウスメーカーくらい。
あらかじめ、図面上で計画をする。
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■(2)編集後記
一晩で1Mを超える積雪が珍しくない豪雪地区に
過去、一時的に住んでいました。
豪雪地区ですから、日ごろから準備が出来ていて、
各世帯には除雪機があり、
道路は、早朝から除雪されます。
ですから、どれだけ雪が降っても
仕事に遅れることがありませんでした。
また、屋根の雪が自然と滑り落ちるなど
家の造りが豪雪に対応していました。
名古屋だけに居たら知らなかったことです。
スマートハウスなど新しい設備も大事ですが、
異常気象に備えた家つくりも今後、重要かもしれません。
大雪は、今年だけの現象であればよいのですが。