事例443『梁の欠損』
こんにちは住宅検査カノムの長井です。
「高線量」新築マンションで検出、コンクリートが発生源。
というニュースを聞くと、
福島県付近だけの問題かな、と思いがちです。
昨年、施主さんが新築現場の放射電量を調べた。
建築地は愛知県。
結果は、確か福島県の工場で造られていた
外装材から高い数字が出た。
この責任は誰が取るのか
あるニュースでは、東電へは要求できないと言っていました。
施主、建築会社、建材業者、材料納入業者
・・難しい問題のようです。
東電が「世界最悪企業賞」最有力だそうです。
http://www.alterna.co.jp/8043
■(1)今回の事例___________
「梁の欠損」
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◆写真解説
2階の排水管。施工時に穴あけをした際、
梁を一緒に切ってしまった。
穴の位置は、あけ替えたが、
梁は未補修のまま、隠蔽。
◆内容説明
設備屋さんが、梁の位置をよく確認しなかったのが原因。
穴を開けている途中で、異変に気がついたが
すでに梁の高さの半分くらいまで切っていた。
切断面を接着し、材料を補強することもなく
そのまま、放置。
天井裏で隠れる部分であり、バレないと思ったのでしょう。
◆対策
工事中、まめにチェックすれば隠蔽部分も確認できる。
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■(2)編集後記
今日、立ち会った現場。
予見できない、偶発的に起きた瑕疵。
それでも、家として、支障が大きいので、
工務店の社長が、きちんと直しますと約束した。
地元と、自社のブランドを大事にしているようです。
それに引き換え、ある大手メーカーの家。
数年前の地震により、地域でその家だけ被害が出た。
原因は、手抜きにより構造耐力が、基準法を下回っている。
それでも非を認めず、現在裁判中。
こんな業者が未だにいる。それも有名なメーカー。
なぜ、修補に応じないのか理解ができない。
まだ修補していないので、もう一度、大きな地震が来たら、
今度は倒壊するでしょう。
犠牲が出てからでは遅い。
裁判でいつまでも、粘ってる場合じゃない。
大手は一つ、非を認めると他物件への波及を考える。
つまり、損失が無限大に広がることを恐れている。
ミスが発覚しても、自動車メーカーのようにリコールしない。
こんな話が、あちこちにある。
社会混乱を考え、監督官庁は情報を知っても、
安易に動けないのも現実。
「住宅メーカー最悪企業賞」を、あげたい会社です。
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