事例456『基礎の剥離』
こんにちは住宅検査カノムの長井です。
今日の検査は、自宅近くの現場からスタート。
現場へ行く前に自宅から更新します。
■(1)今回の事例_____
「基礎の剥離」
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◆写真解説
基礎の水平を出す「レベラー」、施工不良で基礎から剥離している。
基礎の一部分であり当然NG。
◆内容説明
水で練って流し込むだけで、平滑な天端仕上げができるため
ほぼ全ての現場で使用されている材料。
コンクリートとの接着性があるが、下地処理を怠り、
打ち継ぎ面が汚れていたりすると、剥離してしまう。
材料自体の強度は十分あるが、
剥離してしまうと割れやすい。
◆対策
上に躯体が載ってしまうと、補修が困難。
案外多い事例で、基礎完成時のチェックが重要です。
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■(2)編集後記
先日、完成時の検査で、大工仕事が非常に雑な現場があった。
お客さんもそのことに気づき、業者へ文句を言い
悪い箇所はきれいに直してもらった。
あとで聞いた話ですが、
そこを担当した大工さんは、業者から新規の仕事を切られた。
そのことで「腕が悪い」と断言した当社を恨んでいるようです。
工場生産と違い建築は、同じメーカーの家でも、
職人によって品質が左右される。
一流と言われるメーカーでも、下手な大工さんはいますし、
ローコストメーカーでも、上手な大工さんがいます。
いい職人に担当してもらうのは、運です。
運任せにしたくなければ現場へ足を運び、仕事をチェックするか、
業者に遠慮しない専門家に、職人の腕を評価させることが大事です。
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