事例460『梁仕口の緊結なし』
こんにちは住宅検査カノムの長井です。
現場の業務をこなすのに忙しく、
細かなことが後回しになってました。
事務所で出来るものから、合間を見つけて処理し始めています。
出向いての処理、特に週末訪問を希望される方は
もうしばらくお待ちいただいている状態です。
■(1)今回の事例_______
「梁仕口の緊結なし」
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◆写真解説
梁の仕口、緊結のための金物がない。
施工忘れであり、大地震時に簡単に外れてしまう恐れあり。
◆内容説明
建築基準法施行令第47条違反。
大工さんの手で材料を加工した現場。
同様な他の箇所は施工されていたため、
単なる取付け忘れと思われる。
◆対策
金物類は全数検査しないと
見落としやすい。
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■(2)編集後記
新築検査の現場で、構造的に不安がある部分を目にすると、
是正を指示することがある。
一般的に知られている内容の場合は、
監督さん、職人さんの理解も早い。
そうでないものについては、説明に手間がかかる。
住宅の形は多種多様。
基準法はいろいろなパターンを想定していないし、
2階建て木造住宅は、長期優良住宅の申請などをしない限り
構造チェックはない。
また大半の業者は、構造は「プレカット屋」任せ。
そのプレカット屋は、基準法の原則の枠内でしか意見しない。
このように、構造に関しては皆、深く考えない。
構造不安は、工事中であれば容易に改善できるケースがほとんど。
工事中の構造チェックは重要です。
住宅業界の内情を広く知っていただくため
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