事例507『梁下端の破損』
こんにちは住宅検査カノムの長井です。
午前中、積水ハウスの現場へ行ってきました。
業界最大手のプライドがあり、毎回検査に入ると
指摘が出ないよう、かなり気を使って頂いています。
精度や仕事の綺麗さが印象的な現場でした。
■(1)今回の事例________
「梁下端の破損」
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◆写真解説
梁中央部の下が破損している。
組立時に何かに当たり破損したようです。
この部分は特に大きな力がかるため、切り欠きなどがあってはいけない。
◆内容説明
ある大手ハウスメーカーの現場。
躯体の構造検査時の写真です。
2階の荷重を受ける梁、
荷重が掛かると中央部が一番たわみ、下部が引っ張られる。
「世界で一番やさしい木構造」 ㈱エクスナレッジ社より
傷など欠損があれば、弱くなることは確実です。
こういった傷類は、よくあることだとか
仕方がないという発想で、プロは見過ごすケースがある。
◆対策
構造部の大きな欠損なども、隠れてしまう前にチェックする。
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■(2)編集後記
最近、消費者が家を買うときに読む本を
新しいものから5冊程、買って読みました。
内容として、ハウスメーカーなどライバルを批判し、
著者の手がける工法の良さを紹介するセールス本が
相変わらず多い印象を受けました。
中には、題名と中身が伴わない上、セールスが半分以上ある悪書もあり、
何冊か読むことが騙されないポイントです。
現在、糖質カットダイエットが流行る一方、
それは危険だという言う医者もいるように、
科学的な根拠、実績を判断することは難しい。
偏った情報に惑わされない事が大事ですね。