事例346(アンカーボルトの抜け)
こんにちは住宅検査カノムの長井です。
ここ最近のいくつかの物件で、私を警戒して、
何とかごまかそう、逃げようとする業者がいます。
施工によほど自信がないのか
検査する前からの警戒ぶりは異常です。
そんな業者の態度を見ている、
施主さんは、本当に気の毒です。
■(1)今回の事例___________
「アンカーボルトの抜け」
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◆写真解説
アンカーボルトの抜け(矢印部)。
土台の端部の必要な箇所にない。
その奥は、基礎の角度が悪く、
土台(赤ラインの位置)が少しズレている。
◆内容説明
アンカーボルトの施工忘れ。
職人が気をつけていても、
1本くらいなら図面を見落としたりする
ことはよくある。
これは、大手メーカー現場。
コンクリートの打設前に監督などが
チェックしていないことが分かります。
(当社の検査はその工程での依頼はなし)
うしろの基礎のズレは
斜めに配置した基礎の位置を、正確に出せなったもの。
これも品質管理を、職人任せにした結果です。
◆対策
アンカーボルトは工事が進むと
あとから見えなくなる。
事前、もしくは見える段階できちんと確認をする。
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■(2)編集後記
当社が持っている検査機材を紹介します。
今回は「鉄筋探査機」
鉄筋はコンクリートで覆われてしまうと
目視することは不可能です。
見えない鉄筋をどうやって調べるか。
X線撮影という方法もありますが、
放射線の周囲への影響や、費用の高さから
選択するケースは稀です。
そうなると、やはり「鉄筋探査機」が主流になります。
この機械を簡単に説明すると
「性能がよい金属探知機」
これで鉄筋の何がわかるのか
・平面的な位置
・かぶり(表面から鉄筋までの距離)
・鉄筋径など
使用後、よく指摘にあがるのは
・鉄筋を切断している。
・かぶり不足の2点です。
この機械は結構高額です。
自社で持っていない検査会社の方が、多いと思います。
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