事例347(家を持ち上げる)
こんにちは住宅検査カノムの長井です。
このところ、車で2,3時間ほどかかる
地域の検査が増えています。
遠方からでも呼んでいただける。
非常にうれしいです。
■(1)今回の事例___________
「家を持ち上げる」
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↑床下で注入している写真。
◆写真解説
特殊発砲ウレタン樹脂で、
傾いた家を2日半で持ち上げた。
◆内容説明
擁壁を造り、宅地造成した土地。
盛り土した部分を
「地盤改良」したにもかかわらず家が沈下。
地盤補強方法の選定ミスが沈下の原因。
幸い、瑕疵保証に加入していたため
家を持ち上げる費用は、保険でまかなった。
保険会社が選択した工法は
特殊ウレタン樹脂を注入する工法。
この施工ができるのは、全国に2社しかないらしく
今回はアップコン(株)さんが施工した。
http://www.upcon.co.jp/
工事費が安い、近隣へ迷惑をかけない、
工期が短いなどが利点です。
◆対策
不同沈下の大半は、
傾斜地を造成した土地で起きる。
今回、保険を使えたが、
全ての沈下に使えるわけではない。
きちんとした地盤調査と
調査結果の解析が重要です。
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■(2)編集後記
今回の例に、なぜ私がかかわったのか?
それは最初、話がすんなり、いかなかったからです。
適当な調査をして、保険対象外との判断したり、
保険会社は、できるだけ保険を使わないように
仕向けてきます。
そこで私が入り、相手が逃げないように、
瑕疵であることを立証する必要がありました。
現在は、強制加入の瑕疵保険。(供託制度でもよい)
この当時は、瑕疵保証への加入は任意でした。
現在でも、瑕疵の立証ができないと
保険をおろすことが難しい場合があります。
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