事例358(バルコニーのおさまり)
こんにちは住宅検査カノムの長井です。
東北地方太平洋沖地震の影響で
今日も1件の予定が延期。
新築現場は今後しばらく、
予定の延期が増えそうです。
影響が出ない業務は「紛争処理」
時間が空いてくるだけに、
通常より処理時間が早まるでしょう。
■(1)今回の事例___________
「バルコニーのおさまり」
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◆写真解説
木造のバルコニー。
掃きだしサッシ下の立ち上がりが
規定(120mm)より低い。
雨漏りしやすく、保険の対象にならない。
◆内容説明
瑕疵担保保証を掛けていれば
バルコニーの雨漏りは保険対象になる。
ただし、保険会社は全ての雨漏りに
保険を下ろすわけではない。
雨漏りしにくい構造、おさまりを指定し
正しく施工したにもかかわらず、
雨が漏った場合に保険を下ろす。
サッシ下の防水との取り合いは
雨漏りが起きやすい。
基準で120mm以上の高さを、取ることになっている。
(理由は不明ですが、100mmでよい特定メーカーもある)
◆対策
バルコニーの勾配など、大工さん任せの場合が多い。
また、瑕疵保証の構造検査時に、バルコニーの施工が
終わっていないと、防水はチェックされない。
人任せに全てせずに、工程のポイントとして
チェックすることが大切です。
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■(2)編集後記
名古屋の住宅現場でも
今週からストップする現場が増えそうです。
原因は外装材、住宅設備機器などの
建築資材供給が止まっているため。
名古屋でこの状況ですから
被災地へも納入されない。
建物復興の遅れが懸念されます。
建材メーカーは
被害情報をほとんど公表していません。
もともと、情報を出さない体質ですから
期待はできませんが、
現在工事中、これから工事予定の業者、施主は
詳しい情報を求めています。
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