事例387『大引きの割れ』
こんにちは住宅検査カノム の長井です。
珍しく、深夜の発行です。
今日は金曜日。急ぎの仕事がたくさんある中で、
これを先に書き終えると、気が少し楽になります。
■(1)今回の事例______
「大引きの割れ」
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◆写真解説
床下で、大引き端部の割れを発見。
接合ピンを打ち込んだ時に割れたようだ。
◆内容説明
木造住宅の接合部を金物で受け、
ピンで固定する工法の1階床組。
大引き端部が割れ、固定が不十分な状態。
やはり、あとから見えなくなる箇所は
不備が修理されずに、そのまま放置される。
◆対策
あとから見えなくなる、壁内、床下、基礎の鉄筋などは
欠陥が出やすい箇所。
見えなくなる前の工事中のチェックが重要です。
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■(2)編集後記
「不燃木材に大臣認定違反、10社中9社が該当」
これは、昨日の新聞に載っていたニュースです。
サッシの防火偽装事件後、抜き打ちで
国が認定建材を検査している。
それにしても9割が違反しているとは
消費者をバカにしています。
認定制度自体を変えないと改善されないでしょう。
原発関連はじめ、この業界でも
第三者機関と名が付くところで、完全に独立した機関は皆無。
天下る慣習が無くならない限りは
このような偽装関係はなくならないでしょう。
住宅の検査でも、業者とベタベタにつながっているのに
「第三者検査」という表示をしている会社がある。
販売や設計、施工に関わらないため、
言葉の意味からすると、第三者かも知れませんが、
依頼者が期待する第三者の意味からは外れています。
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