事例411『屋根の結露』
こんにちは住宅検査カノムの長井です。
今週火曜日の豪雨で
事務所のある名古屋市守山区の一部地域が、浸水しました。
今朝、現場を通りました。
すでに水は引き、道路は泥だらけですが、
建物の被害状況は、車で通るだけでは、よくわかりません。
床下、床上浸水した方へ、心よりお見舞い申し上げます。
■(1)今回の事例_______
「屋根の結露」
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◆写真解説
屋根合板の結露。
合板にカビが生え、腐食が進んでいる。
放置すれば、屋根が崩れる。
◆内容説明
結露の一番の原因は、室内の湿気た空気が
大量に屋根裏へ入っていること。
屋根合板面が冷たく、結露を起こした。
この事例は決して、珍しいものではない。
2階の天井、壁面が隙間だらけなら
室内の空気が小屋裏へ入る。
◆対策
気流対策(気密施工)をするか
しない場合は、小屋裏の換気を十分に取る。
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■(2)編集後記
欠陥住宅を掴んでしまうと、金銭損失の大きさから
普通は、平常心ではいられなくなる。
さらに、業者が嘘をついたり、逃げたりすると
いろいろ疑い深くなるのは仕方がないと思う。
今週も、欠陥検査の依頼があり、こう聞かれた
「最初に依頼したNPOの会員が適当な検査をし、
さらに業者の味方している。おたくは信用できますか」
投資で、「絶対に儲かります」という営業文句のようなもので、
自分から「うちは信頼できます」と言うこと自体、
怪しく思えませんかと、答えました。
顧客の期待と一致しないと、
信頼できない業者になってしまいます。
例えば、業者から値引きを引き出すために、
法律、基準で白のものも、黒と言って欲しいという期待には
当然プロとして、私は添えません。
ドラッガーの著書にありますが
「プロたるものは、顧客に対して、必ず良い結果を
もたらすと約束することはできない。
最善をつくすことしかできない」
自分に言い換えれば、
今までの経験の蓄積から、知識を生かして、最善をつくし、
期待以上と思っていただくように仕事をする。
最善をつくすにも、知識や経験が少ないと
最善のレベルが変わります。
検査会社を選ぶポイントは、
難しい事案の経験数だと思います。
これも、依頼者に聞いた話ですが、
雨漏り調査を検査会社(個人の設計士)に依頼をしたら
現場に来て、「雨が漏ってますね」と状況を見ただけ。
報告書は「施工業者が原因を調べ、修理しなさい」とだけ書かれていた。
この程度だったら、依頼する意味がない。
いろいろと出てくる、検査会社への不満
あまりに多すぎるのと、NPOなどに比べたら当社は100%民間会社。
うちも同類だと思われても、仕方がないですね。
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