事例413『鉄筋のかぶり』
こんにちは住宅検査カノムの長井です。
ブルドーザーが乗っても大丈夫という
セキスイハイムのTVCM
強さをイメージさせるものでしょうけど、
あれを見て、すごいとは思えない。
私が、へそ曲がりでしょうか?
■(1)今回の事例_________
「鉄筋のかぶり」
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◆写真解説
機械で鉄筋の位置を確認。
表面から鉄筋までの距離が30mm必要なところ、
20mmしかない。建築基準法違反。
◆内容説明
基礎が完成している現場では
鉄筋探査の機械を使って、鉄筋を調べます。
床下での作業になることが多く、
結構しんどい作業。
しかし、かなりの確率で不備が見つかります。
鉄筋外側のコンクリートの厚さ(かぶり)は、
建築基準法施行令、建築工事標準仕様書(JASS5)など
あらゆるもので定められている重要な事項。
それでも、なかなか守れないのは
後から見えなくなるから。
鉄筋探査があれば、後からでも分かります。
ただし、機械が高額なので、検査会社でも、
鉄筋探査を持っているところはごくわずかです。
◆対策
コンクリートを打つ前に厳しい検査をすることと、
施工は、建築工事標準仕様書に記載があるように
基準プラス10mmの余裕を持って施工をする。
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■(2)編集後記
仕事中に、たまたま見かけた建物解体現場。
そこは、私がハウスメーカーに就職して
はじめて担当した現場でした。
まだ、25年しか経ってないのにもう解体。
日本の家の寿命は、そのくらいと言われていますが
まだまだ、使えると思います。
解体後は同じく、集合住宅が建つようです。
アパートは、やはり新築物件が人気です。
また、25年前に比べてたら、人気の間取りも違う。
大規模修繕するよりは、建て替えたほうが楽。
そんな理由で、短命に終わってしまうのでしょう。
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