事例418『屋根パネル未固定』
こんにちは住宅検査カノムの長井です。
東名集中工事中のため、
新幹線で浜松の現場へ行ってきました。
ひかりに乗ると、名古屋から浜松間はたった30分。
お金は余分にかかりますが、移動は楽ですね。
■(1)今回の事例_________
「屋根パネル未固定」
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◆写真解説
屋根パネルを固定するビスが、完全に外れている。
全く固定されずに、パネルが置かれている状態。
◆内容説明
躯体を工場で造り、現場で組み立てる
比較的有名なメーカーの現場。
躯体の構造検査で発見。
屋根の上側から、ビスを打っている。
ビスが長いためか、職人は、途中から下地が
外れたことに気がつかなかったのでしょう。
社内検査で、気がつかなかった理由は、
この部分が、躯体を組んだ時に隠蔽されていて
狭い小屋裏へ入らないと確認できないからです。
◆対策
細部までチェックする検査を行う。
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■(2)編集後記
先日、知人の地主さんから電話があった。
内容は、「土地を売ろうとしたら、買う側が
希望額の2割以上安い金額を提示してきた」
という話。
この買う側とは、パワービルダーと言われる分譲業者。
この地主さんは、売り急いでいないために
断ったそうですが、
広い宅地は、価格も高いので、買い手が限られる。
なかなか売れないのも困るが、
2割も安く売ってしまうと、何千万円損するようです。
質もそこそこ良く、安い分譲住宅が量産されている。
消費者、分譲業者、銀行にメリットがある半面、
買い叩かれ、何千万円も土地を安く売る地主。
単価を叩かれ、儲けが出ない業者、職人がいる。
安売りによる不動産価格の下落。
地主や、職人の収入減。
先行きの暗い日本経済にとっては、いい事ではありません。
今後どうなるかは予想できませんが、
しばらくは、この状況が続くでしょう。
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