事例426『勾配天井 断熱材の隙間』
こんにちは住宅検査カノムの長井です。
夏頃、着工が多かった影響なのか、
今月も、完成する現場が多いようです。
当社も今月は、完成物件が多い。
新築検査の手持ち数が、一気に減る感じです。
■(1)今回の事例___________
「勾配天井 断熱材の隙間」
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◆写真解説
勾配天井断熱材。施工がずさんで、隙間だらけ。
夏場の暑さ、冬場の結露の懸念がある。
◆内容説明
勾配天井の断熱材は、あとからでは見えない。
写真は、赤外線サーモグラフィーカメラで隙間を発見。
やりかえ工事の時の写真です。
断熱材は隙間なく施工することが基本です。
中には「隙間は仕方がない」と、開き直る業者もいます。
それは、直したくないための言い訳に過ぎません。
丁寧に施工すれば、隙間は必要最小限で済みます。
◆対策
パック式のロックウールやグラスウールの場合、
天井下地が邪魔して、隙間が出やすいケースもある。
設計の時に、納まり、施工方法を検討するとよい。
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■(2)編集後記
寒くなってきました。
今年、断熱を意識して家を購入された方は、
どれだけ家が暖かいか、楽しみですね。
「省エネルギー対策等級」が断熱、省エネ性能の
目安になりますが、これに騙されてはいけません。
最高等級4だと言っても、性能は同じではありません。
中には、この家は、昔の家とそう変わらないだろうと
いう家もあります。
有名メーカーでは、S社など。
「省エネルギー対策等級」の基準は、言葉では
厳しい事が書かれていますが、
緩和措置のような抜け道がたくさんあり、
何とでもなるのが現状です。
さらに、現場のチェックはない。
そのあたりをきちんと見分けられないと
買ってから後悔します。
断熱を、あとから改善することは、非常に困難です。
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