事例427『梁貫通』
こんにちは住宅検査カノムの長井です。
今日の1件目の現場。
・山を切り開いた新しい造成地で
ナビが認識していない住所。
・周囲に目印がなく、道路も適当な手描きの地図。
やはり、20分ほど現場を探した。
現場にいた職人さんも、最初来たときは迷ったらしい。
手描きの地図が、わかりすいこともあるけど、
グーグルなどの地図のコピーを頂くのが、
一番確実で、ありがたいです。
■(1)今回の事例___________
「梁貫通」
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◆写真解説
電気配線、2階の床梁を大きく欠損している。
筋交いがある、大きな力がかかる箇所。
梁を傷めてはいけない。
◆内容説明
1,2階を連絡する配管。
オレンジ色の3本の太い管は「LAN用」と思われる。
この箇所は、10KN(約1t)の引き抜き金物が付くなど
大きな力がかかる。
壁内を通すと、どうしても梁が邪魔になる。
集中して配管を通せば、大きな穴があくため
耐力低下は確実。
◆対策
設計段階で配管スペースをつくる。
または、無線LANにすると、配管の貫通は減る。
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■(2)編集後記
原発を検査する組織の独立性が話題になっています。
専門知識を有する人しかできない仕事。
製造メーカーや電力会社の社員、関係省庁の役人で
大半を構成せざるを得ない。
組織の利権が絡めば、隠蔽されてしまうものが
必ず出てくる。
これは、オリンパスの監査法人や、
大企業の社外取締役も同じでしょう。
また、ある住宅瑕疵保証検査会社は、
真面目に検査すると指摘が出るから
あえて、検査しない姿勢を貫いています。
これは隠蔽以前の問題で、これがまかり通ること自体、おかしい。
私が思う、第三者検査で重要なことは、
高い専門知識があることはもちろん、
疑わしいものを、全て公表できるか。
法律や基準には、明快に線引きできないものが多い。
検査員や組織が、勝手に甘い判断をし、
問題にしないことが多いと思います。
これを指摘したら、相手から反論があるから
指摘から外そうではなく、
とりあえず、全て指摘としてあげて、
結果、最終OKでも、それについてオープンに協議することが大事です。
しかし、組織の利権が大きほど、これは難しいこと。
個々の内部告発という形でしか、無理かもしれません。
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