事例278(ホールダウン埋込み不足)
こんにちは住宅検査カノムの長井です。
夜の事務所。
窓から聞こえる「かえる」の鳴き声。
事務所は瀬戸街道から1本だけ南に
入ったところにあります。
南側は意外と空き地や畑があります。
■(1)今回の事例_________________
「埋込み不足」
________________________
◆写真解説 ↑クリックすると拡大します
ホールダウンボルトの埋込み不足。
刻印(矢印)のところまで
コンクリートに埋込まないといけない。
約10mm不足。
◆内容説明
ホールダウンボルト。
大地震時に柱が抜けないように
基礎から引っ張るボルト。
仕様規定によれば、引き抜き力25KNまでの
ホールダウンボルトの埋込み深さは360mm。
ちなみに30KNは426mm、
35KNは497mm
(製造メーカーによって多少違いあり)
ベタ基礎の立ち上がり高さが
内部で360mm以下ですと
埋め込み不足を起こしやすい。
少々埋込み不足でしたら
構造計算で安全を確かめる事ができます。
しかし、規定で決められた埋込み深さを
守ることは大切です。
◆対策
正確な基礎図面を書くことと
現場での検査が重要。
==========================
■(2)編集後記
検査に行ったあと、
書類を書くのは結構大変。
特に指摘が多いほどその負担は増します。
最近、いろいろな検査で指摘数が多い傾向にある。
細かな基準までも指摘をするため
指摘が多くなるのですが、
あまりにも基準を知らずに
施工している現場が多い。
末端の職人さんへ
基準を理解させるシステムがない。
これが問題です。
このブログはまぐまぐのメルマガでも読めます。
登録はこちらから
→http://archive.mag2.com/0000238034/index.html
住宅業界の内情を広く知っていただくため
人気ブログランキングに参加しています。
ポチっと応援、お願いします!
長井のツイッター
http://twitter.com/ryojinagai