事例335(通気層端部が塞がれている)
こんにちは住宅検査カノムの長井です。
今日も半日くらいは、
やり残した仕事を片付けていました。
この仕事は普段、現場の都合に予定を合わせるため、
休みを前もって決めれないなど
プライベートと仕事を区別しにくいです。
普段制約が多い分、今日は
自分のペースで、仕事を片付けることができました。
■(1)今回の事例_________________
「通気層端部が塞がれている」
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◆写真解説
バルコニー防水上部。
長期優良住宅などで必須の
外壁通気層の下部開口が塞がれている。
◆内容説明
外壁通気層の確保は
結露の防止措置
外壁雨水進入防止 のために、
瑕疵担保履行法、長期優良住宅、フラット35の仕様で
決められています。
写真は通気層下部の開口が確保されていない。
下部を塞ぎ、空気の流れを遮断することは、
雨水進入防止措置には、影響はなさそうですが、
結露防止に影響を与えます。
◆対策
施工マニュアルがある会社なら、
事前にこの部分の納まりを確認。
ない場合は、外壁を張る前に検査する。
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■(2)編集後記
先日、取材を受けたときにこんな質問を受けた。
「簡単な欠陥を見落とす。または、
業者の味方をする検査会社が多いと認識している。
きちんとした検査会社の見分け方を教えてください。」
私は、
「難しい事例を、数多くこなしている会社を選ぶこと」
と答えました。
難しい事例とは
・言うことを聞かない、無知な業者の相手。
・悪徳業者の相手。
・裁判に発展するような事例。など
ただ、これはホームページなどでは判断できないし、
NPOや有名な会社だから、いい訳ではない。
ではどうしたら見分けられるか?
実際担当する検査員個人を見て、
どんな仕事をしているかを、見分けるしかない。
例えば、よく紹介をする岩山健一さんは、
ブログを見れば仕事ぶりは、一目瞭然。
http://ameblo.jp/jikenbo100/
誰が来るのか、アルバイト検査員が来るのか
わからない、大組織やフランチャイズの会社へ
依頼することはバクチだと思う。
争いに関わる仕事は、できれば皆、避けたい。
私だって、
相手の弁護士から滅茶苦茶言われたり
「今から事務所に乗り込むぞ!」など大工から脅されたり
できれば避けたいに、決まっています。
また、そこまで仕事に困っていません。
なぜ、そんな仕事を受けるか?
それは、難しい事例をこなさないと
仕事の向上がないからです。
仕事でも、スポーツでも甘い環境では、
レベルアップは望めません。
強いライバルがいるなど
厳しい環境の中に居ることが重要なんです。
誤解されないように、一言付け加えておくと、
困難な事例を引き受けますが、
建築士は弁護士と違い、相手との交渉には限界があります。
業者が何かと、言うこと聞かないから
検査を入れることで解決しようとするのはダメ。
依頼側がしっかりしていてこそ、当社の役割は生きます。
まず、依頼先をしっかり見極めましょう。
明日から4日までは、完全にオフ。
ゆっくり休んだり、本を読んだり、
スキーに行ったりする予定。
来年が、あなたにとってよい一年でありますように、
心から祈っています。
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