事例322(アンカーボルトの不備)
こんにちは住宅検査カノムの長井です。
今週は、打ち合わせや相談類が多く
予定の空きは、わずかしかありません。
いつも、一週間くらい先の予定はガラ空きなのに
直前になると、このように予定が埋まります。
もう慣れましたが、
前もって、遊びの計画が、たてられない仕事です。
■(1)今回の事例_________________
「アンカーボルトの不備」
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◆写真解説
土台ジョイントの押さえ側に、
アンカーボルトがない。
これでは基礎との緊結にならず、ダメです。
◆内容説明
建築基準法施行令 第42条2
「土台は、基礎に緊結しなければならない」
土台の継ぎ手が動かないよう、緊結状態にするには
継ぎ手部分、男木(上木あるいは雄ともいう)側の
腰掛部分から120mm前後の位置に
アンカーボルトが必要。
写真の例は、付近にアンカーボルトがない。
アンカーボルトの位置を決めるときに
土台ジョイントを考慮しなかった。
設計、現場がいい加減な場合に起きやすい例です。
◆対策
あらかじめ図面上で、アンカーボルトの位置と
土台ジョイントの位置をチェックする。
あとは、コンクリート打設前に
アンカーボルトをセットし、位置を確認する。
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■(2)編集後記
最近、検査で目立つ指摘は
長期優良住宅の仕様で、省エネルギー対策等級4や
火災保険の割引がある、省令準耐火仕様の
施工方法が、間違っている。
法律、基準は難解なため
新たにこれらを採用し、即理解ができるのは
大手ハウスメーカーくらい。
多くの業者は、これらに対する現場のチェックが
ほとんどないため、間違いに職人さんたちが
気が付くことがない。
性能が高い家を注文したのに
・寒い
・耐火性能が劣る
ようでは納得がいきません。
これらの施工方法が完全に広く認知されるまで
もう少し時間がかかるでしょう。
隠れてしまう部分が多いだけに
施工中のチェックが重要です。
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