事例233(床下で発見した不備)
こんにちは住宅検査カノムの長井です。
連休明けの今日。
予定が5件ありまして
朝9時に出かけ、午後9時に戻りました。
今からメルマガ書きます。
■(1)今回の事例_________________
「床下で発見した不備」
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◆写真解説 ↑クリックすると拡大します
床下からの撮影。
矢印は筋交いを貫通する「ホールダウンボルト」、
丸印は床下の隙間。
◆内容説明
よく見ないと見落としそうな事例。
ホールダウンボルトが筋交いを欠いて
貫通しているのを床下の隙間から発見。
基礎から出ているホールダウンボルトと
筋交いの位置が重なったことが原因。
筋交いは切り欠いてはいけないのでNG。
「床下の隙間」は
特に法令違反している訳ではありません。
このような隙間があると冬、寒いことを
説明するために事例にあげました。
在来工法の根太を使った床組に
おきやすい事例です。
1階床下=基礎内が外気で換気されているケースでは
床に隙間があれば床下の冷気が
室内に上がってきます。
また、壁内にも入ります。
暖かい家つくりには
断熱材の性能だけを上げてもダメなんです。
◆対策
ホールダウンが筋交いと干渉しないように
位置をあらかじめ確認しておく。
床の隙間の件は
設計仕様で「高気密」にするか
この部分に「気流止め」を施工するように
設計段階で計画しましょう。
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■(2)編集後記
一年間、「オールアバウト プロファイル」で
無料相談を行ってきましたが
今月末で辞めることとなりました。
理由は・・・
「自分の専門分野とズレがあるから」です。
登録カテゴリーが「調査、測量」で
欠陥住宅や家の品質に関する質問はほんのわずか。
測量がらみと地盤「調査」の相談が9割以上だからです。
私の尊敬する人からの
「竹やぶから出ない」という教えが
何かをするときに常に意識として浮かびます。
この「竹やぶ」の意味は
トラは竹やぶの中にいるとNO1でいられる。
竹やぶから出るとライオンにやられる。
つまり自分の「活躍する範囲」を守る意味のこと。
何でもかんでも質問に答えれば露出できて目立ちますが、
測量については私の「竹やぶ外」
期待して質問してくる方に失礼にあたると思い、
身を引くことを決めました。