事例263(金物ビス長さが短い)
こんにちは住宅検査カノムの長井です。
昨日、現場から事務所へ帰る途中
銀行と市役所へ行ったら
両方とも大行列。
待ち時間がもったいないと思う私は
あきらめました。
しかし、また行く時間を考えると
済ましておいたほうが、
よかったと思います。
■(1)今回の事例_________________
「金物ビス長さが短い」
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◆写真解説 ↑クリックすると拡大します
ビスの長さが短い。
柱と土台、梁を緊結する金物。
合板上から取り付ける場合、
合板の厚さ分長いビスを使う。
見分け方として、ビス頭の色で判断。
◆内容説明
マニアックな例の紹介。
地震時に柱が抜けないように
柱の上下端に取り付ける金物。
計算などにより、金物の種類を決め
規定の金物を取り付ける。
これが結構、やっかいで
間違いがよく起きる。
本例のように、直接土台、梁ではなく
床合板の上から取り付ける場合、
合板の厚み分(24とか28mm)
長いビスを使わないといけません。
ビスの長さは、頭の色で見分けます。
柱側と同じ色なら
合板用の長いビスは使われていません。
◆対策
これらの金物の間違いは本当に多いです。
業界の人からしたら
「たいしたことない」
ことかもしれませんが、
基準である以上、守るべきことです。
このような細かいことになると
瑕疵保証の検査などでは見ないでしょう。
監督、職人の金物に関する知識と
細部までチェックする検査が必要です。
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■(2)編集後記
検査依頼をしてくれたお客さんから
時々「敷金問題」の相談を受けます。
敷金問題とは
アパートを出るときに、補修費などで
納得がいかない請求をされること。
先週、この問題を解決している
「NPO日本住宅性能検査協会」を知りました。
http://www.nichijuken.org/
私は、NPOという名前を普段、信用していません。
一部には、おかしな組織もあるからです。
今回、このNPOの理事長さん、調査委員の方に会い
信頼できる組織であることを確かめることができました。
アパートの退去時、敷金返還で納得できない場合、
こちらの組織へ連絡してください。
プロに任せることで問題がすんなり解決することが
多いそうです。
もっと、早く知って
今までのお客さんにも教えてあげたかったです。