事例261(軒天材の厚さが薄い)
こんにちは住宅検査カノムの長井です。
今週は週末に予定がかなり集中しています。
週の前半の余裕を大事にしたいです。
■(1)今回の事例_____________________
「軒天材の厚さが薄い」
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◆写真解説 ↑クリックすると拡大します。
防火の規定により、
厚さ14mmの材料が図面でも指示されている箇所に、
6mmの材料が使われている。
◆内容説明
図面をよく見ないで施工したために
起きた事例。
職人さん法律を理解してなく、
支給された材料を取り付けただけと思います。
仕上がってしまえば見た目では、
厚さはわかりません。
今回は屋根裏で断面が見えたため
発見できました。
◆対策
基本は、間違い防止のために
図面をわかりやすく書く。
根本的な対策は、現場検査しかありません。
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■(2)編集後記
住宅に「リコール制度」がないこと
知ってました?
もしかしたら私が知らないだけで、
あるかもしれません。
今年に入り、
大手ハウスメーカー1社と
年間100棟以上施工している業者4社の
根本的な設計、施工の間違いを見つけています。
5社のうち3社は構造に関すること。
それを指摘したときの業者反応は、
間違いは認めながらも
言い訳がたくさん出てくる。
最終的に業者は、指摘事項を改善。
その現場の問題は解決。
ただし、以前のお客さんは切り捨て。
すぐに生命の危険にかかわることでなければ
過去を遡って追及することは難しいです。
これが業界の実情です。