事例319(金物の種類が違う)
こんにちは住宅検査カノムの長井です。
今日は、4件検査予定が入っています。
そのうち3件は、ネットの掲示板などに
悪いことが書かれている会社。
書いてある内容どおりの会社もあれば、
記載は過去のもので、今はきちんとしている会社。
全ての書き込みが正しいわけではありません。
情報の新鮮さ、正確さは大事ですね。
個別に相談に来た人へは、実情を教えています。
■(1)今回の事例_________________
「金物の種類が違う」
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◆写真解説
ホールダウン金物、
20KNが必要な箇所に15KNが付いている。
これでは20KNの引抜に耐えられない。
◆内容説明
現在、木造の構造金物の種類は多い。
それだけに間違って取り付けられる、可能性が高い。
先週も、タマホームの現場で間違いを発見。
これは、よく見ないと、わからないから
大工さんや施主さんが、気づくことは困難です。
また、材料の納入時に、間違えないことも大事。
私は検査のとき、金物に記載してある文字を読んだり、
金物メーカーのカタログを参照してます。
お薦めのカタログ↓
http://www.amhard.co.jp/members/upload/digital_catalog/pageview.html
このカタログの製本版 請求先↓
http://www.amhard.co.jp/
◆対策
木造の構造金物は、法改正後10年経過。
ようやく、広く認識され、
あとは間違いなく付けることが、課題だと思います。
まともに見ない、業者手配の第三者検査に頼らず、
細かな検査を、実施することが大事です。
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■(2)編集後記
最近、分譲地へ行くことが多い。
なんとなく隣の現場へ目をやると
欠陥箇所が目に入ってくる。
もちろん、場内には入らないため
基礎や外部の欠陥がほとんど。
最近では、アンカーボルトの不足や
コンクリートの瑕疵などを発見。
今週は、重大な欠陥も目にしている。
瑕疵保証検査、社内検査だけでは
欠陥住宅を防ぐことができないことが、
わかりますね。
戸建て住宅の欠陥割合は60%。
細かなものまで入れると90%が欠陥です。
と言いましても、
これは、次に大都市部に大地震が起きない限り
騒がれることはないでしょう。
これでも、
日本製の車やTVを買うような意識で
家を買いますか?
きちんと品質管理ができているのは
大手ハウスメーカーでも一部だけです。
当社には毎年、平均して25件ほど
裁判に発展するような
大きなトラブルの相談があります。
購入後の解決は容易ではありません。
家は一生のうちで一番高価な買い物だけに、
もう少し慎重に、購して欲しいですね。
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