事例153(界壁の隙間)
こんにちは住宅検査カノムの長井です。
今日は暖かいと言うよりは
暑かったですね。
現場で久しぶりに薄着でした。
■(1)今回の事例_________________
・「界壁の隙間」
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◆写真解説 ↑クリックすると拡大します
集合住宅で隣世帯との境壁・・界壁(かいへき)
防火、防音のため石膏ボードを2重に隙間なく張る
箇所なのに隙間があり木が見える。
ボードを固定するビスも少ない。
◆内容説明
集合住宅では世帯同士がくっついているので
その境壁・・界壁は防火上などから規定があります。
今回、大工さんが無知であったため
隙間をあけてしまったのでしょう。
隣が火事になるとすぐに延焼する
隣の音が良く聞こえる など
影響が大きい部分だけに
しっかり施工して欲しいです。
最近は不動産投資で賃貸住宅を買う人も
増えていると思います。
私の今までの経験上、戸建てに比べ集合住宅は
品質が劣ることが多いです。
品質を確認してから買うことをお薦めします。
◆対策
工事中に界壁全体を確認することが一番ですが
それができない場合は
通常、界壁はユニットバスの点検口から
一部見えます。
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■(2)編集後記
先回に続き本の紹介です。
今回は住宅関連の本。
今まで数多くの家を見てきて
現在「エコハウス」「エコリフォーム」に
取り組むエコライフ研究所の所長中野博さんが
家づくりを成功に導く本を出しました。
家造りの教科書 東京書籍
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4487803527/iekensacom-22/ref=nosim
「78%の人が家を建ててから後悔している」
中野さんがとったアンケート結果です。
家を建てようと思っても
結局どんな家が良いかよくわからない。
住宅展示場で豪華な仕様を見せられ
それを気に入って注文したけど
展示場とはかなり違ったとかいう話は良く聞きます。
家の事で特によくわからない
健康と環境への配慮・・・シックハウス、結露の知識や
気密、断熱、換気、全館冷暖房
について理解ができる本です。
ただ、この本を読んだあとは
・ハウスメーカーがいい
・建売でもいい という方は
考え方が変わるかも知れませんが
いろいろな知識取得として是非知っておきたい内容の本です。