事例138(スプリングワッシャーの変形)
こんにちは住宅検査カノムの長井です。
今週は毎日突然の予定変更などに
振り回されています。
「今日の検査・・明日に延ばして欲しい」とか
しかし、このようにマメな連絡をいただく場合は
しっかり現場を把握している証拠で
出来るだけ合わせるようにしています。
■(1)今回の事例________________
・「スプリングワッシャーの変形」
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◆写真解説 ↑クリックすると拡大します
木造住宅 火打ち梁端部を固定する
ボルトのスプリングワッシャーが
変形して締められている。
◆内容説明
躯体組み立て時に
ナットを電動工具などで強く締め付けたため
接合金物のスプリングワッシャーが変形し
そのまま固定されてしまった例です。
ナットの緩み防止のためのスプリングワッシャー
これでは付けた意味が無くなりますし
ナットの締め付けも中途半端になります。
スプリングワッシャーは必要なのでしょうか?
座金だけの現場も良く見ます。
一度、自動車業界の人に
「スプリングワッシャーがないのはおかしい」
と言われたこともあります。
建築基準法施行令47条2に
(前略)ボルト締には、ボルトの径に応じ有効な大きさと
厚さを有する座金を使用しなければならない。
とあり座金だけあれば法的にはOK。
これら金物は設計者、施工者が細かく指示する場合と
躯体納入業者にお任せの場合があります。
◆対策
今回の例はナットの締め付けチェックを行っていれば
発見できる事項です。